けり合うボール

サッカーの工夫したパス回し練習とは

サッカーのスペイン代表がワールドカップで優勝した時やFCバルセロナが練習に取り入れていた工夫した3対1のパス練習メニュー「コントロールオリエンタード」を紹介します。コントロールオリエンタードはファーストコントロールでボールを動かす方向付けをしてあげることです。やり方は4人で行い、1人鬼を決めます。ボール回しを始めていき、ファーストコントロールで突破するか自分のいた対辺に突破出来たら1点とします。得点を取れるのは対角のみとします。ただし、突破するのが無理な場合は得点はもらえませんが対角ではない場所に逃げることはOKとします。ボールを奪われたら鬼を交代します。

コントロールオリエンタードの目的は、ボールを回しながら得点を取れるチャンスを狙うことです。プレーの選択肢はパスかファーストコントロールのどちらかで、試合形式に近い練習となります。コーチや指導者は練習の際に「ボールを受ける前に何をしたらいいかな?」「鬼(ディフェンス)はどこにいるかな?」など選手自身が考えてプレーするような声掛けを心掛けることです。練習のポイントは受け手側が何を基準にプレーを選択しているのか、パスを回している最中に周りの状況を確認することが大事です。

サッカーの試合ではしっかりとしたボールコントロール出来るかが勝敗を分けます。パス練習はしっかりと「ボールを止める・蹴る」の基本動作ができないと練習にならないので、ドリブル練習やボールコントロールのトレーニングにポゼッション練習としてコントロールオリエンタードを加えてみると良いでしょう。