身体能力が高く個人技が光るアフリカのサッカーとは
アフリカのサッカーといえば、一人一人の身体能力が高く、強烈なフィジカルとスピードを持ち合わせています。
具体例としては2018年のワールドカップで日本代表と戦い、現在(2020年四月)FIFAランク20位のセネガル代表やイギリスのサッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」で歴代史上最高アフリカ出身のプレミアリーグ選手として選ばれた元コートジボワール代表のディディエ・ドロクバ選手など恵まれた身体能力から生み出される優れた個人プレイがみられることが多いです。彼らが勢いに乗るとそれを止めることは難しいです。
その一方でチームの組織力や試合を通しての戦術は、ヨーロッパのチームと比較すると劣る傾向があります。これまでのワールドカップでアフリカ勢の最高成績が1990年のカメルーン代表、2002年のセネガル代表、2010年のガーナ代表が収めたベスト8にとどまることや現在のFIFAランクでアフリカ勢のトップであるセネガルが20位にとどまっていることなどがそれを示しています。アフリカ勢の身体能力の高さは先ほど述べた通り高い為、チームの組織力や戦術が洗練されればFIFAランクも今よりも上の順位に食い込んでくると考えられます。
しかし、アフリカ勢のチームの組織力の問題はサッカー以外の場面にあることが多いです、例えばヨーロッパの豊かな国に比べて監督に払える給料などが低い為、監督の下でチームがまとまって結果を出すと、監督が引き抜かれることもあります。監督だけでは無く、優秀な選手もヨーロッパなどのクラブに引き抜かれる為、アフリカのチームとして練習することが難しくなります。その為、アフリカ勢のサッカーの躍進にはアフリカ自体が経済的に豊かになることが必要です。
現在も内戦が多発しているアフリカの国々では経済的に豊かになるには時間が掛かる為、アフリカ勢のこれまで以上の躍進にも時間が掛かると考えられます。